羽の質感や細部をすべて削ぎ落とし、生命のフォルムだけを抽出したような洗練を極めています。圧倒的な静寂を纏う漆黒のオブジェは、空間のノイズを静め、視線を一点に引き寄せる強烈な引力を放ちます。
一切の無駄を排したなだらかな曲線美。照明の角度や自然光の差し込み具合によって、つややかな表面に柔らかなハイライトが浮かび上がり、時間帯ごとに全く異なる立体感を見せます。
指先で触れたくなるような丸みは、視覚的な重厚感とは裏腹に、どのような環境へも穏やかに馴染む不思議な調和力を持っています。木目の深いヴィンテージキャビネットや、硬質なアイアンシェルフ、あるいはカメラなどの無機質な機材が並ぶワーキングデスクなど、置く場所のテイストを選びません。
底面に刻まれた「フランス国立美術館連合(RMN)」の刻印は、ルーヴル美術館やオルセー美術館などを管轄する公的機関が認めた、精巧で価値のある複製品であることの絶対的な証です。
空間へポンと置くだけで、その周辺の空気を美術館の一角のように凛と引き締める。被写体としても完璧なプロポーションを持つこの彫刻は、飾る者の美意識を代弁し、日々の環境をより研ぎ澄まされた状態へと整えてくれる確かな実用性を備えたアートピースです。
"フランソワ・ポンポン"
フランソワ・ポンポン(1855-1933)は、20世紀初頭のフランスを代表する動物彫刻家です。長らく近代彫刻の巨匠オーギュスト・ロダンの下で助手として下彫りなどを務め、大理石を扱う確かな技術を磨き上げました。彼が自身のスタイルを確立し、世間の脚光を浴びたのは60歳を超えてからのことです。
羽毛や毛並みといった表面的な細部の描写を徹底的に省略し、動物が持つ本質的な生命力や骨格、なめらかなシルエットのみを追求したミニマルな作風は、当時の彫刻界に大きな衝撃を与えました。
代表作である「シロクマ(白熊)」をはじめ、彼の生み出すモダンで愛らしい作品群は、アール・デコ期の芸術における極めて重要な到達点として、現在も世界中の美術館で高く評価され続けています。
D e t a i l
[ size ] W : 80 / D : 65 / H : 185 (mm/約)
[ material ] 樹脂
[ color ] 黒
[ condition ] 経年による小傷などが見受けられますが 全体的に美品の部類だと感じます
[ 配送方法 ] ゆうパック60サイズでの配送を予定しております。
[ 店舗で受け取る ] 烏山店店頭でお受け取りいただけます。送料は無料となります。