極限まで削ぎ落とされた漆黒の細身フレームと、丁寧に編み込まれたナチュラルな座面が美しいコントラストを描く「キアヴァリチェア」。
イタリアの近代デザイン史を象徴する巨匠ジオ・ポンティの名作「スーパーレジェーラ」の原点や試作品を強く思わせる構造美を備えており、アンティークとしても極めて高い価値と異彩を放つ一脚です。歳月を重ねたフレームの所々に見られるペイントロスや微細な擦れ痕は、本物のヴィンテージだけが纏う深みであり、置くだけで空間の空気を凛と引き締める静かな威厳を漂わせています。
大小さまざまな観葉植物が緑のグラデーションを作る、光の通る明るい窓辺。植物の葉を整え、土の湿り気を確かめる作業の合間にこの椅子へ腰を下ろすと、驚くほど軽やかなフレームが身体を軽快に受け止めてくれます。日差しが葉の隙間を抜けて床の模様を刻々と変えていくわずかな間、無造作に置かれた鉢植えの傍らで、細い黒のラインが空間に一筋の洗練されたスケッチを描き出します。女性でも片手で軽々と扱えるほどの驚異的な扱いやすさを持ち、日常のちょっとした立ち止まりの時間を至福のひとときに変えてくれる一脚です。
"キアヴァリチェア(Chiavari Chair)"
1807年にイタリア・リグーリア州の港町キアヴァリにおいて、職人ジュゼッペ・ガエターノ・デカルツィによって生み出された伝統的な木製チェアの様式です。フレンチスタイルの椅子をベースに、地元のサクラやトネリコ材を用いて極限まで軽量化と堅牢性を追求した造形は、当時のヨーロッパ王侯貴族の間で瞬く間に評判を呼びました。軽量でありながら高い強度を誇るその革新的な構造は、後に建築家ジオ・ポンティが超軽量椅子「スーパーレジェーラ」を完成させる上での決定的なインスピレーション源となるなど、イタリアの現代家具デザインの始祖として今なお世界中で高く評価され続けています。
※写真では見づらいですがペイントロスは各部分に見受けられます。
※座編み ヘリンボーン織のラッシュシートです。
D e t a i l
[ size ] W : 420 / D : 380 / H : 900 / SH : 485 (mm/約)
[ material ] 木製 ラッシュシート
[ color ] 黒
[ condition ] 経年によるペイントロスや小傷等が見受けられます。
[ 配送方法 ] アート家財おまかせ便Bランク、もしくは自社配送Aランクでの配送を予定しております。
[ 店舗で受け取る ] 烏山店店頭でお受け取りいただけます。送料は無料となります。